チップとは
イタリアにもアメリカほどではないですが、チップ文化がございます。
チップは基本、良いサービスや心のこもったおもてなしに対して、言葉だけではなく、目に見える形で感謝を伝えるために渡します。
反面、質の悪いサービスに対しては、チップは一切不要です。
そのような場合にチップをうっかり渡してしまうと、相手は「チップをもらったので、私のサービスに満足された」と勘違いしますので、決して渡さないようにしてください。
チップを渡すタイミング
チップは、良いサービスに対して「お礼の気持ち」として渡しますので、サービスの前ではなく、サービスの後に渡します。
チップの渡し方
チップを渡す際は、事前に用意しておきましょう。
うっかり用意していなかった時に、相手を待たせてしてしまうと変な空気が流れてしまいます(笑)
また、紙幣の場合はあまり見せびらかさずに、4つくらいに折って、控えめに渡すのがスマートです。
さらに上品に渡したい場合は、日本らしさをアピールできる和紙でできたポチ袋に入れて渡しても良いかもしれません。
ちなみに私は男性なのですが、相手が男性の場合、紙幣を4つ折りにして「Grazie!(ありがとう)」と言って、握手を求めて、その手にそっと渡すことが多いです。
相手が女性の場合は、私はポチ袋に入れてそっとお渡しします。
それでは、イタリアのチップ相場を下記にご案内申し上げます。
移動編
■専用車(ハイヤー/完全事前予約制の車)
・駅ならびに空港送迎 10ユーロ
・4時間チャーターならびに片道約2時間の長距離送迎 15ユーロ
・8時間チャーターならびに片道約4時間の長距離送迎 30ユーロ
■アシスタント
駅ならびに空港送迎 10ユーロ
■タクシー
料金の端数のみ 例)15.5ユーロなら16ユーロ
ホテル編
■ポーター 荷物1個につき1ユーロ~(ホテルのグレードによって変わります)
■ルームサービス 1回 5ユーロ
■ベッドメイキング(枕銭) 一人 1ユーロ※
※最近は、ベッドメイキングのチップは渡さなくてもOKになりつつあります。
ただ、ホテルによっては連泊の場合、置いておくと対応が良い場合もあります。
レストラン&バール編
■バール(BAR)で椅子に座る場合 一人 1ユーロ
バールで立って飲む場合は、チップは不要です。座る場合は後払いになるので、チップをお心づけでお渡しいただくとスマートです。
■レストランでのランチ&ディナー 合計金額の10%程度
一般的なイタリアのレストランでは、パンなどがお通しのような意味合いで付きますので、チップは基本ご不要なことが多いですが、サービスが良かった場合はチップを置いていただくとスマートです。
例)二人で90ユーロなら、チップは10ユーロ程度(目安)
■ディナーケアーアシスタント※ 15ユーロ
※ディナケアーアシスタントは、レストランに同行し、お食事中のメニューのご注文などをお手伝いいたします。
観光編(日本語ガイド&アシスタント)
■半日観光(2~4時間) 15ユーロ
■終日観光(6~8時間) 30ユーロ
日本にはチップ文化がないので、なかなか慣れるまで大変かと思いますが、チップについて基本を押さえていただければ、イタリアでは、「この日本人は、なかなかスマート!」と思われること間違いなしです。
チップをマスターして、さらなるイタリア旅行の達人を目指してみてはいかがでしょうか。